けはいをきくこと・・・北方圏における森の思想(ponpet mantarame*)  

2013/09/23 10:00 奔別アートプロジェクト会場 

坂巻作品レスキューテント集合 

ponpet put(奔別川河口)から川沿いの林道散策予定

* 奔別川源流(アイヌ語)

レスキューテント,ガラス板,石炭,奔別川,他

 

レスキューテント内設置のガラスに描いた奔別川は、地下からの眺めです。この作品は、奔別川(ponpet)を源流(mantarame)まで参加者と一緒に遡上する山行アクションです。このテント空間は、流域を巡るベースキャンプであり、本作品の導入部分にあたります。

古から山は聖域とされてきました。奔別岳(ponpet nupuri)と奔別炭鉱は、天上の(やま)と地下の炭鉱(ヤマ)の両山神が奔別川を参道として結ばれるように位置しています。ここも、森を殺すことで人が生きてこられたひとつの場所だと実感します。奔別川源流へと山懐を潜り巡礼の足跡を標すことは、そのことへの小さな返礼になることを願うアクションです。

このアクションは、会期中に数回企画します。晴れの日は源流へと辿り、雨の日はレスキューテントで先達を招いて対話します。このような奔別講*に是非ご参加下さい。

 

ponpet mantarame (奔別源流)

 

* 講とは、主に精神的・社会的・経済的などの領域で、人が生きる上での協力関係や同じ目的・志を持つ人々の集まりを組織していく仕組みとして機能してきた。たとえば、山の神講・水神講・馬頭観音講などのアニミズム・トーテミズム的自然信仰を持つ集団としての宗教的講。そして、現代の子供会や青年会、老人会、婦人会、隣組などと同じ役割を持つ様々な社会的講。それから、仲間内でお金を積み立て、個人が大きなお金を必要とするときの貸借や共同使用の物を買うなどの経済的講などがある。この集団を講中や講社と呼ぶ。労働組合としてマルクス主義が移植される以前の炭鉱の友子同盟も、これら講の役割全てを備えた結社と言えるだろう。本作品のにわか講中は、会期中に奔別川源流を辿ることや奔別川流域にまつわる様々なことを調査し、奔別岳登頂を目指したい。