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奔別源流遡上アクション「車座談義」

北海道文学館学芸員 

浅川 泰 氏

「高橋揆一郎の炭鉱文学より、友子の伝統を探る」

 

10月5日(土)

14時30分より2時間程度

 

レスキューテント内にて上記のテーマで車座談義を行います。

 

「友子」とは、地中深く埋蔵される金属鉱石や燃える石などを掘り、古から山々を渡り歩いてきた技術者集団の呼び名です。奔別炭鉱にも1960年代まで友子同盟への取り立て式入会式)がありました。地域の墓地には,昭和10年に立てられた渡り友子の追悼碑もあります。神社跡の石碑や大正時代の馬頭観音碑にも友子会の名が刻まれています。友子を巡るフォークロアのフィールドワークもこの作品作のアクションとして行っています。文学のなかの友子から話題提供いただく浅川氏のお話をきっかけにお集まり頂いた地元の方々との車座談義からどのような展開があるのか今から楽しみです。

Action-ponpet mantarame(奔別源流遡上アクション)

9月23日

10:30

レスキューテント出発

11:00

幾春別川との出合,DSC_0013奔別川河口(ponpet put)を三笠市立博物館前の              橋の上から眺め,奔別川支流五の沢沿いを遡上し奔別越の峠近くの三角点を目指して出発.

12:00

奔別越DSC_0001にて昼食後,奔別岳ビューポイントとなる三角点へ向け藪扱き開始. シカやクマの痕跡多し、背丈を超える藪につき方向定まらず,赤布を付けながら進む.

13:00

奔別岳を望む三角点DSC_0024に到着.奔別川本流の向こうに奔別岳を確認する.ここも背丈を超える藪のため鎌で藪を払うが,視界が遮られ奔別川の谷底までは確認できず.

13:20

三角点出発.赤布を辿って奔別越の峠へ.

13:50

奔別越の峠に帰着.

 

 

 

 

 

 

けはいをきくこと・・・北方圏における森の思想(ponpet mantarame*)  

2013/09/23 10:00 奔別アートプロジェクト会場 

坂巻作品レスキューテント集合 

ponpet put(奔別川河口)から川沿いの林道散策予定

* 奔別川源流(アイヌ語)

レスキューテント,ガラス板,石炭,奔別川,他

 

レスキューテント内設置のガラスに描いた奔別川は、地下からの眺めです。この作品は、奔別川(ponpet)を源流(mantarame)まで参加者と一緒に遡上する山行アクションです。このテント空間は、流域を巡るベースキャンプであり、本作品の導入部分にあたります。

古から山は聖域とされてきました。奔別岳(ponpet nupuri)と奔別炭鉱は、天上の(やま)と地下の炭鉱(ヤマ)の両山神が奔別川を参道として結ばれるように位置しています。ここも、森を殺すことで人が生きてこられたひとつの場所だと実感します。奔別川源流へと山懐を潜り巡礼の足跡を標すことは、そのことへの小さな返礼になることを願うアクションです。

このアクションは、会期中に数回企画します。晴れの日は源流へと辿り、雨の日はレスキューテントで先達を招いて対話します。このような奔別講*に是非ご参加下さい。

 

ponpet mantarame (奔別源流)

 

* 講とは、主に精神的・社会的・経済的などの領域で、人が生きる上での協力関係や同じ目的・志を持つ人々の集まりを組織していく仕組みとして機能してきた。たとえば、山の神講・水神講・馬頭観音講などのアニミズム・トーテミズム的自然信仰を持つ集団としての宗教的講。そして、現代の子供会や青年会、老人会、婦人会、隣組などと同じ役割を持つ様々な社会的講。それから、仲間内でお金を積み立て、個人が大きなお金を必要とするときの貸借や共同使用の物を買うなどの経済的講などがある。この集団を講中や講社と呼ぶ。労働組合としてマルクス主義が移植される以前の炭鉱の友子同盟も、これら講の役割全てを備えた結社と言えるだろう。本作品のにわか講中は、会期中に奔別川源流を辿ることや奔別川流域にまつわる様々なことを調査し、奔別岳登頂を目指したい。

 

白川 昌生 氏  来 道

 「美術表現の可能性」

・・・身体、記憶、概念、運動、物質、歴史など空間にまつわる世界をみなおしてみること 

8月3日(土)10時30~16時頃

北海道教育大学芸術課程 (岩見沢校・実験芸術実習室)

※白川昌生氏を講師に招き、北海道教育大学芸術課程「空間造形特講」集中講義の1日目を一般に公開します。

白川 昌生(しらかわ・よしお)プロフィール

http://www.oralarthistory.org/archives/shirakawa_yoshio/interview_01.php

 美 術 家

4

1948年:北九州市戸畑生まれ。デュッセルドルフ美術大学卒業後、1983年にヨーロッパから帰国,以後国内外で作家活動を行う。美術評論活動も行う。1993年に地域とアートをつなぐ美術活動団体場所・群馬」を創設。2007年「フ イールドキャラバン計画」(群馬県立近代美術館)。2011年 「駅家の木馬祭り」(前橋市美術館準備室) 。2012年「「沼垂ラジオ」(水と土の芸術祭:新潟)など。

著 作

『西洋美術史を解体する』『美術館・動物園・精神科施設』『美術、市場、地域通貨をめぐって』『美術・記憶・生』『美術・マイノリティ・実践: もうひとつの公共圏を求めて』『村山知義とクルト・シュヴィッタース』『日本のダダ : 1920-1970』(水声社)、『白川昌生 : グローバルとローカルの狭間で』など

けはいをきくこと・・・北方圏における森の思想cipasir  作品部分(協力:権現舞写真=岩手県花巻市(旧、大迫町大償集落お、早池峰大償神楽衆)

けはいをきくこと・・・北方圏における森の思想cipasir 作品部分(協力:権現舞写真=岩手県花巻市(旧、大迫町大償集落、早池峰大償神楽衆)

この作品は、上記作品キャプションの通り、早池峰神楽大償神楽衆の協力で出来上がりました。

全国神楽大会ハヤチネ2006 へお邪魔して依頼、例大祭や舞初めへと、お邪魔させて頂きました。

もう数年前になりますが、この作品にご協力頂いた舞い手のタカシさんには、「あなたの作品なのだからどうぞ発表して下さい」と快諾頂いて依頼、ご挨拶もできずにきてしまいました。ご協力、本当に感謝いたします。夏には、ご挨拶に伺って報告させて頂きたいと思っております。有り難うございました。